着信アリ

第一作目の監督作として

AUDITIONは三池監督の作品の中でも代表作とまで呼ばれるものになっています。代表作と呼ばれるだけあって内容もかなりスリリングかつホラー然として、正直もう1回見たいとは思えない作品だなぁと痛感させられた。この作品を見てしまうと大概のホラーが怖くなくなってしまいそうだが、それ以上に人間不信に陥りそうだ。

三池監督が創りだした作品はまだまだある、その中には続編として続いているものの、初期作だけで次回以降は制作に関わっていないというパターンもあります。ベースとなる物語を作って次回は別の監督が作っている作品があり、こちらも日本ホラーの中では代表作と呼ばれているものだ。どの作品かというと、2008年に公開され、全3部作で構成されている『着信アリシリーズ』だ。いわゆる貞子や伽倻子系の怨念を纏った幽霊が尽く人間を殺害していくというものになります。

ホラー作品の中ではかなり有名な方だと思いますが、改めて作品について話をしていこう。

怖い話で涼しくなりたい方へ

どちらかと言えば

今作を始めてみた時、筆者の中では『貞子×伽倻子÷2=着信アリ』と思った。別に非難しているわけではない、単純に作品を紹介するとしたらこれほど的確な言葉もありません。しいて挙げる違いとしては、死因となるのが物語の元凶が直接手を下しつつも、傍から見れば不可解な死を遂げたという風な印象しか残らない。また作中では霊の描写も少なく、初期作ではそもそも一番の黒幕はどんな姿をしているのかすら、あやふやなところに位置していた。

そんな展開で繰り広げていきますが、今作で最も顕著なのといえばやはりその死に様でしょう。物語に関してはこれまでも何度か地上波でも放送されているので問題ないと思うので、劇中で死んでいった人たちがどのようにして絶命したのかを考察していこう。

作中で死んだ人たち

土屋里奈

本編で最初の犠牲者となる女性。スキューバダイビング中に何者かに足を引っ張られ、そのまま海中へと引きずり込まれる形で溺死する。引き上げられた際には、とても人とは思えないような形相を浮かべていたという。物語は彼女の死を持って鐘が鳴り、彼女の持っていた携帯のメモリーから次なる被害者が選定されていった。

山下律子

本編とは全く異なる場所で、主要人物である山下の妹である山下律子という女性が死亡している。彼女の場合、犯人と直接関わりの深かった真相に近づいていた性もあり、不審火に見せかけた家事で焼死してしまった。この死は兄である山下に妹の死に不可解な点が多いことを気付かされる。

岡崎陽子

土屋里奈の先輩であり、本編の主人公である由美とも関係が深い。そんな彼女の死に様は高架橋から誰かに落とされるようにして落下、直後にやってきた電車に身体が轢かれて右半分の手足が切断されて死亡する。本来なら即死するはずですが、若干ではあるものの轢かれ間もない時間でも生きていると実感すれば、体験したこともない絶望に突き落とされます。

河合健二

前述の被害者である陽子の恋人だったが、彼女の後を追うようにして被害者として設定されてしまう。映画と原作では死に方が異なっている。映画では主人公の由美の目の前で突如として開いたエレベーターの隙間に何か強烈な力に引っ張られるように6階から転落死をしてしまう。

小西なつみ

主人公の幼馴染であり友人でもある彼女もまた、被害者の一人になる。そんな彼女の様子に目をつけたテレビ局のディレクターにより、生放送の番組で噂されていた呪いの現場を目撃するようにと見世物に晒されてしまう。けれどそれも効果はなく、やがて呪いにより自らの首を自身の腕で締めあげた後に一回転させただけでなく、引きちぎって絶命するという凄惨な最期を遂げてしまう。劇中では一番惨めな死に方をしたキャラクターとなっています。

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物語は続く

この作品では着信アリは完結すること無く、次回作へと続いていきます。三池監督としての作品とすれば、やはり死に方についてはどこか猟奇的な感じが残る殺され方となっている。それだけでも何かと物議を醸しだしそうな雰囲気ではあるが、やはり安定の三池監督と言ったところか。

監督としての作品で見ればグロさは極端にあるわけではないが、ホラーとしての底知れぬ恐怖感は十二分に感じられる作品となっています。

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